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高森明勅
2019.12.21 06:00皇室

天皇を巡るフィクションとノンフィクション

毎日新聞が行った全国世論調査(平成31年3月16・17日に実施)の結果。
当時は「天皇」でいらした上皇陛下が、象徴としての役割を
「十分果たされている」との回答が67%(端数を四捨五入、以下同)
で、「ある程度果たされている」が19%だった。
合計で87%(端数を加えて)つまり9割近くの人々が、上皇陛下は
「象徴」としてのお務めを「果たされている」と受け止めていた。

これは驚くべき数字ではあるまいか。
生身の1人の人間に「国民統合の象徴」であることを求めるのは、
想像を絶する無理難題だろう。
ほとんど「神」であられることを求めているに等しい。
壮大なフィクションとも言える。
しかし、上皇陛下は平成の30年余りの歳月、そのフィクションを
限りなくノンフィクションに近付けようと「全身全霊」で努められた。
その成果の一端が、例えば上記のような世論調査の結果に
反映しているのだろう。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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